大学合格は簡単ではない
大学受験はかなり熾烈な争いです。例えば、私立大学の場合、倍率は4~6倍が一般的です。つまり、一回の試験でおよそ5人に1人しか受かることができないのです。高校生の多くは高2の1月~3月頃から受験勉強を始めるので、今から学習を始めなければ差をつけることができません。ちなみに合格に必要な勉強時間についてですが、難関私立大学、国公立大学は、1500~2500時間ほど勉強する必要があると言われています。開始時期が遅くなるほど、一日の勉強時間は増えていってしまいます。
受験勉強って何から始めればいいの?
大学受験に向けた勉強と一口に言っても、ただやみくもに勉強するだけでは時間がもったいないだけでなく、何から手をつけていいのかさえ分からないと思います。そこで以下の方法をご紹介します。
1.国公立か私立か、どちらに進学するかを決めましょう
国公立大学の場合は5教科勉強する必要があります。私立大学の場合は3教科受験が一般的です。どちらに進学するかによって受験で必要な科目を決めることができます。受験で必要な科目を早めに絞ることで、効率よく勉強することができます。ただ、後述するように大学入学共通テストを利用した私立受験もできますので、国公立大学に向けた勉強をしていればそれが私立大学入試にも使えることになります。
2.入試の受け方を決めましょう
国公立大学では大学入学共通テストを受けたあと各大学ごとに二次試験があり、その合計点で合否が決まります。一方、私立大学では試験当日の点数で合否が決まる一般入試や公募推薦入試がメジャーですが、他にも指定校推薦入試や総合型推薦入試などの選択肢もあります。また、大学入学共通テスト利用という受験方法もあり、共通テストで受験した科目の点数を私立入試にも使えるというものです。いずれにせよ、各私立大学、学部・学科ごとに受験方法は異なりますので、自分の行きたい大学の入学試験要項をしっかり理解しておきましょう。
3.学習する教科を決めましょう
入試の受け方を現時点で決めるのは難しいと思いますが、まずは国公立受験者は英国数、私立受験者は文系であれば英国、理系であれば英数から本格的な勉強を始めるのがオススメです。これらの科目は、どの大学を受験するにしても必要になってくるからです。もちろんできる人は最初から社会や理科も合わせて勉強すればいいですが、いきなり手を広げすぎると「こんな範囲できるわけがない・・・」と、心が折れてしまいかねません。大学入試は高校入試以上の勉強量が必要になりますので、自分が継続して続けられる量と時間が大切なのです。ですから、最初から飛ばしすぎず徐々に勉強する教科を増やしていきましょう。
4.学習する内容を決めましょう
勉強する教科が決まったとしても、ただやみくもに学習を進めるのではなく、正しい順番で学習を積み上げることが重要です。たとえば、すでに分かっている単元なのに「初めから全部やらないと!」と思って、そこに時間をかけすぎるのは非常にもったいないことです。どこまで分かっていてどこから分かっていないのか、何が得意で何が苦手なのか、まずは自分自身をよく知ることが先決です。そのためには、各予備校等が行っている外部模試を受けるのがオススメです。「自分にはまだ模試なんて早いかも・・・」と躊躇するのではなく、模試の結果を基に塾の先生と相談しながら、自分自身を分析しましょう。そうすれば何をどこから勉強すればいいのかが、おのずと見えてくるはずです。
進路や勉強の計画は一人で決めるのが難しいものです。不安であれば、先生たちに相談してください。少しでも早く学習を始めることが合格するうえで最重要です。
大学入試っていくらかかるの?
ところで、大学入試にはどれぐらいの費用がかかるのかご存知でしょうか?色々な受験方法があるため一概には言えませんが、平均すると約30万円ほどになるそうです。もちろんこの金額は1回の受験料ではなく、国公立や私立を含めて複数回受験した場合です。公益財団法人生命保険文化センターによれば、令和6年度の受験料は以下の通りでした。
注:夜間生、フレックスなどコースによっては10,000円の場合もある。
このように私立の受験料は国公立より高めですが、大学入学共通テスト利用で私立を受験する場合は一般受験料よりも安くなります。また、私立大学によっては特待生制度や独自の奨学金制度を設けているところもありますので、「お金がかかるから大学は諦める・・・」なんて結論を急ぐ必要はありません。参考までに関西大学の入試シミュレーションのページを載せておきますので、そちらも是非ご確認ください。
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