大学新設学部紹介① 関西大学ビジネスデータサイエンス学部
2025年4月から新たに関西大学にビジネスデータサイエンス学部が開設される予定です。
今日はこの学部について紹介し、その魅力と注意点などを赤裸々に紹介していこうと思います。
この記事を読めば、以下のようなことがわかります。
・ビジネスデータサイエンス学部とは?
・キャンパスや募集定員、受験科目は?
・総合情報学部との違いは?
・関関同立で他に情報を学べる学部は?
・ビジネスデータサイエンス学部の魅力は?
・ビジネスデータサイエンス学部の注意点は?
・どういった生徒におすすめか?
なお、最新の情報については必ず大学ホームページをご確認ください。
ビジネスデータサイエンス学部とは?
関西大学の学部ホームページでは以下のように説明されています。
スマートフォンやIoTの普及によって、あらゆる種類の膨大なデータが蓄積できるようになった現代社会。データを起点に新たな価値を創出する、データサイエンスの知見が必要とされています。「学の実化」を理念に掲げる関西大学では、高度なデータサイエンスのスキルを持ちそれをビジネスの現場で活かせる人材を育成するため、「ビジネスデータサイエンス学部」を2025年に新設予定です。
この説明を見る限り、商学部と情報学部を足して2で割ったような印象を受けますね。
実際、授業科目も「マーケティング」、「経営情報」、「簿記」、「組織論」、「統計」、「AIプログラミング」、「ビッグデータ」、「情報セキュリティ」など、商学部や情報学部で学べるような内容が中心になるようです。
キャンパスや募集定員、受験科目は?
【キャンパス】
吹田みらいキャンパス(ビジネスデータサイエンス学部だけの単独キャンパス)
もともとは、武田薬品工業の研修所として使用されていた場所です。2023年に土地と建物を関西大学が購入しました。
【定員数】
350名(予定)
【入試科目】
3教科入試:英語、国語、地歴・公民または数学(数ⅠAⅡBC)
2教科入試:英語、数学(数ⅠAⅡBC)
総合情報学部との違いは?
総合情報学部には、情報系やマーケティングのゼミのほかに社会心理学のゼミなどもあります。そのため、「広く様々な内容を学ぶ」といった点では総合情報学部、「ビジネスやデータサイエンスの専門性を高める」といった点ではビジネスデータサイエンス学部が良いのかもしれません。
ビジネスデータサイエンス学部のゼミの情報が解禁されていないため、今後の詳細も待ちましょう。
関関同立で他に情報を学べる学部は?
関関同立の情報系学部は他に
①関西大学総合情報学部
②関西大学システム理工学部電気電子情報工学科
③関西学院大学総合政策学部メディア情報学科
④関西学院大学工学部情報工学学科
⑤同志社大学文化情報学部
⑥同志社大学理工学部インテリジェント情報工学科
⑦同志社大学理工学部情報システムデザイン学科
⑧立命館大学情報理工学部
があります。
このうち、
②関西大学システム理工学部電気電子情報工学科
④関西学院大学工学部情報工学学科
⑥同志社大学理工学部インテリジェント情報工学科
⑦同志社大学理工学部情報システムデザイン学科
⑧立命館大学情報理工学部
は理系型での受験しかできないため、注意が必要ですね。
学部の魅力は?
①人気の学問を学ぶことができる
AIやロボットの進化が著しく、小学校などでもプログラミングの授業が実施されている昨今において、情報系の人材は今後も需要が高まっていくでしょう。また、マーケティングや経営戦略など、ビジネスに直結する学問の人気が落ちる可能性もほぼありません。ビジネスと情報を学んだ学生は、社会に出てからも様々な業界において重宝される可能性が高いです。
②文系や理科が苦手な理系でも受験できる
先ほども述べた通り、関西大学ビジネスデータサイエンス学部の3教科入試は数学を用いなくても受験できます。また、2教科入試においても、理科と数学Ⅲは必要ありません。
もちろん、情報を学ぶうえで数学の知識があるに越したことはありませんが、情報系を学びたい文系受験生に新たな選択肢ができたと言えそうですね。
➂関関同立(関西大学)の地位とブランドがある
やはり、関関同立は関西圏の難関私大として確固たる地位とブランドがあります。そのため、関西大学も学生の質は高いことが期待されますし、就職活動においてもフィルターなどの懸念は比較的少ないでしょう。実際、ビジネスデータサイエンス学部と同じようにメインキャンパスに位置していない社会安全学部についても、2023年3月卒業生の就職率は99.2%であり、アース製薬、アサヒ飲料、エヌ・ティ・ティ・データ関西、富士通など大企業への就職実績もあります。(https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_ss/career/newest.html)
ビジネスデータサイエンス学部の注意点は?
①交通の便は良いのか
ビジネスデータサイエンス学部が設置される吹田みらいキャンパスは、
どの駅からも20分以上離れているため、電車だけでの通学は厳しいです。
そのため、キャンパスマップ(https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/campus/)で述べられている通り、バスに乗車するのが良いでしょう。
【JR京都線「岸辺」駅で下車、阪急バスに乗り換え】
・駅からバス停までの移動は徒歩1分
・バスの乗車時間5分
【阪急電鉄千里線「南千里」駅で下車、阪急バスに乗り換え】
・駅からバス停までの移動は徒歩3分
・バスの乗車時間7分
【北大阪急行電鉄「桃山台」駅で下車、阪急バスに乗り換え】
・駅からバス停までの移動は徒歩5分
・バスの乗車時間14分
②メインキャンパスとの交流には便利か
同じ吹田市内ではあるものの、関西大学のメインキャンパスである「千里山キャンパス」へ向かうためには、電車で30分以上、徒歩で40分以上かかります。
そのため、高槻ミューズキャンパス(社会安全学部)や高槻キャンパス(総合情報学部)と同様に、メインキャンパスとの交流の機会にはあまり恵まれない可能性が高いですね。
③理系単独の情報学部ほどの専門性が身につくか
多くの大学において、研究室の充実度などは理系の方が文系よりも優れています。また、コンピュータのシステムや人工知能の研究などには、高度な数学の知識が必要となる場合も多いため、単独の理系学部の方が向いているかもしれません。理系の受験生は、システム理工学部にも電気電子情報工学科があるため、そちらも検討してみるとよいでしょう。なお、大学院設置については、まだ情報が出ていないため、そういった点にも注意が必要です。
どういった生徒におすすめか?
文系で情報に興味のある生徒はぜひ受験の候補に入れてみるとよいでしょう。
ただし、上述の通り、キャンパスの立地については注意が必要なので、下宿なども視野に入れてみるのが良いでしょう。
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